京都デザインの可能性を探る会 第1回イベント

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「変化した多様な形質が生存競争による自然選択
       により生存に有利な形質が生き残り進化する」


ダーウインが約140年前に発表した「種の起源」の骨子です。
「進化論」については、その後ラマルクによって唱えられた「形質
獲得の説」(生き抜くために必要になった機能が子孫に伝わる、
という説)など様々な説が唱えられています。 現在では、科学が
発達し遺伝子のメカニズムが解明されるにつれ、 生前努力は生
殖細胞(卵子又は精子)の遺伝子に変化をおよぼすことはないと
いう説が有力になっています。ただ「進化論」についてこれ以上述
べるつもりはありません。ここで重要なことは、現存している生物
の全てがそれぞれが生息する環境に適した形質を保有している
ことです。 また生物が環境に適応するために変化するとすれば、
それは花は花であるために、 鳥は鳥であるために変化するとい
うことです。

 さてこのことを京都の伝統工芸に置き換えて考えることにします。
長い年月を経て芸術の領域にまで達した伝統工芸もその始りの多
くは「生活工芸」であったはずです。 つまり「生きるために活用され
る工芸」であり、 様々な時代の多種多様な生活様式の中で必要と
され活用されてきたものです。 明治維新以降、日本の生活様式は
徐々に欧米化が進みました。 特に昭和・平成の急激な生活環境
の変化は、 日本人の生活様式と価値観に多大なる影響を与えて
きました。 多くの伝統工芸もまたこの多大なる影響を受け「生きる
ために活用される工芸」としての生存意義を危ういものにされてい
ます。
 「生存競争による自然選択により、生存に有利な形質が生き残り
進化する」こう考えたとき、 京都を代表する伝統工芸である[京友
禅]も[西陣織]もまた
    “生存に有利な形質に変化し生き残り進化する”
ことが重要になってきます。 ただここで大切なことは[京友禅]も
[西陣織]もこれからも[京友禅]であるために[西陣織]であるため
に変化し進化するということです。 それは形を変えながらも根底に
流れる精神は変えないことで実現できるのではないでしょうか。
    『現在を生き抜く"形"と未来へ伝承する"精神"』
これは伝統工芸に携わり新しい形を創造する際に、最も大切にして
いることです。

近藤真由美







 近藤真由美『和の進化論』展


 2002年11月2日(土)〜11月10日(日) 11:00〜19:00
 新風館3Fトランスジャンルにて


   
 
2002年11月 新風館にて。展覧会、フォーラム、パーティと
 大勢ご参加いただき、ありがとうございました。


 
 [LUNATIX]    [悠久の美]           [一瞬の美]
 月の遊楽     西陣と家具の融合     友禅と家具の融合



 主催 京都デザインの可能性を探る会

 後援 京都府/京都市/京都府中小企業団体中央会
     京都商工会議所 /NTT都市開発株式会社/新風館

 協賛 株式会社遠藤照明/有限会社錦匠苑
     コスモテック株式会社/大光電機株式会社
     株式会社千總/東リ株式会社
     ファーストプランニング株式会社
     丸善株式会社SSP事業部/有限会社陽溜工房